いせやんのブログ

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【実録】ア〇ウェイに入会してみた④~ア〇ウェイとの別れ~

まず初めに

この記事はア〇ウェイ(以下AW)を勧誘、またはそれを肯定、否定するものではありません。また相手方の情報を多分に含むため、一部の公になっている方以外の情報(日時、場所、年齢、性別、名前、職業等)は架空の設定にさせていただきます。

私いせやん自身が、入会を決意してから自然とフェードアウトし、退会するまでの過程で、どんな人物がいて、僕自身がどう感じたかを徒然なるままに書き記したドキュメンタリーです。笑いどころも落ちも用意しておりません。それではよろしく願いします。

👇前回までの話はこちらから👇

【実録】ア〇ウェイに入会してみた①~ア〇ウェイの神様現る~ - いせやんのブログ

【実録】ア〇ウェイに入会してみた②~S級美女との出会い~ - いせやんのブログ

【実録】ア〇ウェイに入会してみた③~億万アムラーとの出会い~ - いせやんのブログ

 

 

4.ア〇ウェイとの別れ

やあ、君がいせやん君だね。

 

エリカと約束した当日、そこにいたのは見知らぬ男だった。

アムウェイをやると不思議な事にいくつも遭遇した。中でも一番違和感を覚えたのは、会ったことも話したこともない人(自分の紹介者のさらに紹介者)が急に自分の直属の指導者のようになるのだ。その人物の名はシンタロウエリカにアムウェイを始める気かけを作った張本人だ。

2回に1回は知らない人を紹介される中で、入会以来エリカと同頻度で接する機会があったのがこのシンタロウだった。シンタロウは不動産の営業マンをする傍ら、AWを熱心にやっていて、もうすぐD.D(ダイレクト・ディストリビューターと言われる約月収30万のランク)に届こうとしていた。

(ちなみに30万近い月収を得るためには、自分のグループ内からAWで150万以上の売り上げが必要と言われている。)

僕はエリカからではなく、エリカの上層にあたるシンタロウ経由でさらに上位層の人物を紹介された。AW歴が長いシンタロウの方が顔が利くということなのだろうか。

 

この子は看護師しながらで30万。

あの人は元ゼネコンでもうちょっとで30万。

あの綺麗なお姉さんは子供が二人いる主婦なんだけど年収600万くらい。

この人は元某有名ゲームメーカのエンジニアで今は年収1000万。

 

オフィスには朝から晩まで常に10~20人近い人がいて、名前、職業、AWでの収入を次々に言われた。

とりあえずこの人は何十万の人だって覚えとくと良いよ。あとで質問したりできるし、自分もこの人に追いつこう。って思えるからさ!

 

入会して間もないこの頃(エリカと出会って半年くらいたった頃)には、こういった紹介のされ方がおかしいという事にさえ疑問を抱かなくなっていたが、どこかで自分を保てていたのは、『こいつらなんか嫌い。』という感情が自分の中にあり続けたことだった。いつ訪れても部屋の空気はどんよりと重く、壁や天井はヤニで黄ばんでいた。見渡せば、チャラチャラした奴や目が死んだ奴が必死に手帳を見ながらMTG(ミーティング)チケットを数えていたり、LINEの絨毯爆撃を行っていた。

 

AWでのもう一つの稼ぎ口であると思われるMTG代。概ね1000~1500円/回で、AWカタログに登場するような3000万以上の人がメインで登壇するものだった。これに参加させることでチケット代の収益だけでなく、より熱心にAWにコミットしてもらうために行っているものだろうと思われる。DVDで行われていたことが今、目の前で起きていた。

👇この画像は僕がAW渋谷本社のMTGに参加した際のフロアの写真です。人がゴミのようだ。。。じゃなくて、ごみのような人間が(ry 👇

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シンタロウと出会ってから幾日がたったある日、久々にエリカからLINEが来た。

近々どうしても会ってほしい人がいるんだけど、いつ頃時間取れる?

今週日曜の午前中ならなんとかいけるかな。

OK~!!日曜11時にオフィスで!

 

土曜日も仕事で貴重な休みの日曜日がやってきたというのに俺、何してんだろ・・・。そんな重い足取りでいつも通りにオフィスに入りエリカに会った。

 

どうしても会ってほしいってまた?

今回は特別♡シンさんにAWを紹介した人で今は年収〇〇〇〇万!!!

へぇー。

 

最早その人の年収が嘘か本当かどうかさえ興味がなくなっていた。エリカに奥の部屋に通されると、胡坐をかきながら椅子に座っている人物の前に座らされた。

◇◇さん、いせやん君は最近入会して今は、アーティストリー(2段階目)まで講習していて、次が最後です。それではお願いします。

ふ~ん。でなんか聞きたいことある?

 

見下したような目でこう言い放ったのは、エリカが所属するオフィスの若手出世頭のカドカワだった。28歳、AW歴3年目にして年収2000万円に届こうとしているアムラーだった。エリカからはことあるごとに、いけ好かない人物を紹介されたのだが特に印象に残っているのがこの男だった。それは『なんでこんな奴が・・・』という収入に対する嫉妬から生まれる物ではなかった様に記憶している。

 

君さー、エリカからもらったDVD見たわけ?

最初の2枚くらいは見てたんですが、残りは仕事が忙しくて中々見る時間がなくて。。

そこだよそこ。そういうところなんだよね。やる気が感じられない。俺は成功したくて誰よりもDVDを見たし、そのために本を読んで知識をつけたの。それが忙しくてって言い訳するなら、もうやらない方がいいじゃない?

俺はお前みたいなやつに教える気はない。

 

マイルドヤンキーなファッションに、金髪で髭面のカドカワは14,5mgはあるであろう、とても臭いのきつい煙草をふかしながら僕にそう言い放った。カドカワの死んだ目は、僕が自分の肥やしになるかどうかを計っているようにしか思えなかった。

まず『なんなんだこいつ』と、誰でも思うかもしれないが、誰よりもDVDを見た。という意味不明な自信に満ちている男の姿を眼前にし、笑いをこらえるのに必死だった。年収はともかく、『どいつもこいつも合わないな』と感じていた理由は、AWのDVDを見続けた結果生成された、自分の知っている人間とは全く異なる生物だからなんだとよく理解できた。

 

そんなんでできると思ってるの?

夢100書いたか?(目標を100個紙に書いて部屋に貼ること)

で、聞きたいことある?

AWの中間ランク(800万~1500万前後)層に多い人物像は大抵こんなことを第一声に言う奴らばかりだった。

AWに過剰な誇りを持っていて、会社員を見下し、俺に教えを請いたいなら相応の態度をとれ。とでも言っているかのような振る舞いに心底嫌気がさしていた  

 

 

 

 

 

頼みの素晴らしい人が全くいない!!頼みの製品がよくない!!じゃあ何が良いんだ!?

 

シャンプーの件以来、我に返った僕は改めてアムウェイについて調べまくった。
調べれば調べるほどアムウェイのボロが出始めた。何事にもアンチは存在するので、どちらの立場にもならないようになるべく中立的な気持ちで調べたが、やはりどれもこれも黒だった。
例えばアムラーが勧誘する際によく口にする平等な報酬制度については、ある一部分を見ると平等に見える(アムラーはこの部分だけを説明する)のだが、収益条件が変わると紹介者に有利に働くシステムになっている。これは当然といえば当然なんだが、嘘をついている(正確には真実を語っていない)点に問題がある。(※詳細なデータ記事があったのですが一年以上前のため、見つけることができませんでした。見つけ次第追加します。)

 

また自社製品の研究開発費を世界で最も掛けている3社のうちの1社がア〇ウェイだと豪語する彼らの発言も間違っている。ア〇ウェイの商品はOEMと呼ばれる形態をとっていて、取り扱っている商品は自社製品ではないものがほとんど、もしくはア〇ウェイ用に作られてはいても、同製品が違う製品名で一般的に発売されていたりする。

例えばアムラーがよく売りたがる鍋のセットなんかは三越とかで7~9万くらいで買えるものが約15万~20万くらいで売っている。『私は20年前からこれ使ってるのよ♪』『AWの鍋は一生ものだからね♡』と彼ら、彼女らは口癖のように言うが、鍋やフライパンなんて3000~5000円のものを買ったって一生に何回買うというのだろうか?熱伝導率や調理の質を考えてもAWで買う必要は1mmもないだろう。


そしてAW入会時にほぼ全ての人が購入するアムウェイ一押しの商品(唯一?自社で作っている物)がニュートリライトのサプリメントと大豆プロテインだ。

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(フェードアウトしてから1年たった今も尚、未だに未開封のものが残っているw)

※ちなみにテレビでたまに流れていたニュートリライトのお・す・そ・わ・け♪はアムウェイのCMです。

 

この2点セットを漏れなく僕も購入したわけなのだが、セットで一月に約13000円もする。初めの頃は毎朝飲んでいたのが、寝坊しがちな朝や仕事で疲れて帰って来た晩に飲むのはどうも忘れがちになる。僕には習慣化できなかった。その結果、飲み切る前にどんどん溜まって行く一方で、4ヶ月目の商品が届く前に定期便を解約した。サプリメントは日用品をということで毎月定期購入をすると最後の12ヶ月目が無料になるというプランだった   

 

 

 

 

 

2014年12月某日

運命の日までのカウントダウンが始まる・・・

 

 

 

シンタロウさん、来週の土曜日の時間貰えませんか?

19時くらいからならいいよ^^どしたー?

こないだ借りた本読み終わったので返したくて。

オッケー。オフィス近くでラーメンでも食おうぜ!

 

 

サプリメントを解約する1,2週間ほど前のことだっただろうか。だんだんとアムラー達との接触する回数を意図的に減らしていく中で、シンタロウから借りた本を返すために自ら連絡を取った。僕がシンタロウやエリカの所属するグループに入ったときに下記の用紙を渡された。度々渡されるDVDと並行して読んでおくべき書籍のリストだ。僕はAWとは無関係に読んだ『金持ち父さん貧乏父さん』以外読むことはなかった。よく残っていたなあ。と感心したが、ボロボロになっているこの用紙をご覧いただきたい。今見ても書籍名に鳥肌が立つものが多い。

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誰も客のいない錆びれたラーメン屋にシンタロウと二人で入店する。

ラーメン二つで!

ごちになります!

お前ずうずうしいなーwまあいいけど。

 

エリカからは会うたびに何かを貰っていたが、それはシンタロウも同じだった。シンタロウからはよく書籍を貰ったり、飯をおごってもらっていた。彼の周辺のグループは新規入会者に継続してもらうためなのだろうが、ネットに書き込まれているような悪評とは違って、サポートやサービスがそれなりには充実していたように思う。

それでも彼らはランクにかかわらず真実を語らず、時には嘘を言っていた。自信を持っているはずの製品でさえ、信頼という心のよりどころにはならなかった。そんな不満をこれまで調べた根拠を基にすべてシンタロウに伝えた。声を荒げるわけでもなく、淡々と。カウンター席に座っていたので、もちろん店主にも聞こえていた。シンタロウは少し黙り込み気まずい空気が流れる。。。

 

わかった。いせやんの言い分は分かったけど、例え嘘だったとしても、それが今の生活を変えたいという気持ちを諦める理由にはならないでしょ?いせやんに合わないのは分かったけど、何で今の俺を否定されなきゃいけないのかな?

 

別にシンタロウ自身を否定したつもりはなかったが、必死にサラリーマン人生に別れを告げようとしているシンタロウの逆鱗に触れてしまったようだった。顔つきは強張り、強めの口調で『じゃあお前はそのままの人生でいいのか?』というような内容の話を延々とされた。論点がずれ始めていたので、僕はこれまでに出会ったアムラー達との出来事を話し始めた。そして、

 

『僕はAW社や製品云々の前に、AWをやっている人がどうも好きになれないんです。』

 

そう自分の気持ちを素直に伝え、シンタロウも何かを悟ったように元の優しそうな顔に戻った。そしてカバンから借りていた本を渡す。

 

『長い間借りていてすみませんでした。それと、いつも飯おごってもらったり、色々と良くしてくれてありがとうございました。でも、やっぱり僕には合わなかったみたいです。人生変えたいって本気で思ってたんですけどシンタロウさん達のような気持ちが足りなかったみたいです。一応すぐには辞めないですけど、しばらく連絡しないでください。またやりたいな。って思ったら連絡します。』

 

『・・・。』

10秒ほど沈黙した後、僕の人生で最も現金な発言を聞くことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そっかあ。わかった。もう止めないよ。ただ、そういう発言をして戻ってきた人って今までにいないんだよね。』

それはそうだろう。何を当たり前のことを言っているんだろうかと思った。

 

『でもさ、エリカも頑張ってるんだからたまにはサプリメントとかシャンプーとか買ってあげなよ。』

僕は、刺しても死なないアムラーの底力に愕然とした。そのメンタルの強さは称賛に価する。

 

それからシンタロウに会うことは二度となかった   

 

 

 

 

 

 

 

アムウェイ退会当日

 

サプリメントの定期便を解約後も1年間は会員権が存続するため、いつ退会しようかと機を伺っていた。

定期便を解約してからもそれに気付かないエリカからたまーに連絡が来たりした。自分の紹介者はネットマイページで誰がいくら購入しているかなど確認ができるのである。

その間にも、あの信じられない発言をしたシンタロウは着々とアムラーとして前進していたのだった。

 

 

 

ラ~インッ♪

『久しぶり~。最近連絡来ないけど、今度の土曜日夜空いてない?』

シンタロウがD.D(月収30万円)を達成したからお祝いのパーティーをするので来ないかというものだった。

 

『俺、こないだシンタロウさんには言ったんだよね。辞めるって。今までありがとね。それじゃ。』

唐突にそう返信した。一瞬のできごとだった。なんだかんだで知り合ってから1年近い歳月が経っていたが、AWがきっかけの浅い関係が崩れるのは他愛もないことだった。

 

 

LINE画面『エリカをブロックしますか?』
『OK』

エリカから返事が来る前にLINEをブロックした。

 

それからFacebookをブロックし、電話番号も削除した。



 

 

 

 

 

 

 

『君に出会えて多くのことを学んだよ。知らない世界も沢山見れた。僕は一歩前進できた気がするよ。』

 

さようならエリカ。
さようならアムウェイ。

ありがとう。はらはらドキドキできたよ。